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久保 亜津子

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久保 亜津子

ATSUKO KUBO

函館市出身。
早稲田大学卒業。
ヴァージニア州立工科大学大学院建築学科修士課程修了。
同大学建築学科最高卒業制作賞受賞。
TVリポーター(uhb北海道文化放送)&キャスター(NHK北海道)、広告代理店(現㈱クオラス)、米国大手建築設計事務所(STUDIOS ARCHITECTURE)勤務を経て入社。

〈田中からの紹介〉
履歴書に「協調性」と書かず、「強調性」と書いて、みなに納得される人。



PEOPLE INTERVEW

〈店舗/商業空間の設計のきっかけ〉

テレビの仕事や広告の仕事をし、自分の本当にやりたいことを探し続けた20代の終わりに、建築留学のために渡米。アメリカでは超貧乏学生でしたが、寝ている時以外は建築、空間の事を考えている毎日。取り憑かれたように考えたい事がいつも心の中にあるという、充足感が今の私の原動力をつくっています。

アメリカの大学院で建築を学んでいる時に、日本料理レストラン(40坪)のオーナーから改装を依頼され、設計施工を請負いました。

他州まで出向き厨房機器や家具を自ら購入、市の保健所や建築課との打ち合わせ(構造も触ったので、構造設計書も提出したり)、すべてが未経験かつ英語での交渉で、てんやわんやでしたが、必死という言葉以上のギリギリの気持ちの中、どうにか完成させました。

予算が途中で底をつき、最後は大工さん一人と私が木工事、左官工事、塗装工事など仕上を行い、クライアントからは時間がかかり過ぎと大目玉をくらいました。しかし、オープンしたら売上が改装前の2倍以上になり、お店へお邪魔するたびに日本酒とわさびアイスクリームをサービスされるような仲となりました。

クライアントとつくり手と私が一つの運命共同体のような濃い経験を味わい、私が本当にしたい事に少し触れたような気がしました。

その後サンフランシスコの大手建築設計事務所で市民ホール、複合商業施設、パリのラ・デファンス地区高層ビル設計コンペなどに参加し、2002年末に6年半ぶりに日本に帰国。

2003年グリッドフレーム入社。

陶芸、彫金、シルクスクリーン、白黒写真などいろいろしてはみるものの、 母が洋裁の先生だったためか、洋服をつくったり、リメイクをしたりが一番自分にしっくりきているようで、今も続けています。

元来の「寡黙で一人が好き」な性格に戻ろうとする本能と、後天的に獲得した社交的でおしゃべりな性格でいようとする理性の二つの力が戦いながらバランスを取っている毎日。

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