ショールーム
2023.11-12 東京都港区西麻布2-20-4-1F
空間プロデュース・デザイン内容:ショールーム/オフィス空間デザイン/内装/外装
【生まれて初めてに出会った瞳】
ぼくは1985年の夏、20歳の時に初めて海外を一人旅しました
東アフリカのケニア、タンザニアをバス、列車、ヒッチハイクで移動し、そこに山があったからキリマンジャロにも登りました
ケニア中央部で長距離バスに乗ると、席はすぐに埋まります
二人がけの椅子の窓側に座っていると、なんと5人連れの親子が全員この椅子に座ってきました
お母さんがぼくのとなりに座り、ググッと詰めさせられ、お父さんが空いた少しのスペースに座り、子供3人は大きい順に、お父さんのひざの上、お母さんのひざの上、そして、最後は赤ん坊が当然のようにぼくのひざの上に置かれる
赤ん坊をひざの上に乗せて、ぼんやりと窓の外を眺めていると、やわらかいものがぼくの頬を触りました
見ると、黒人の赤ん坊が一心に手を伸ばして、ぼくの顔を撫で回している
きっと黒人以外の顔を間近で見るのは初めてなのでしょう
その後、ずっとぼくの顔を触り続けていました
好奇心旺盛な、黒々とした目がきらきらと光っていたのを今も思い出します
その瞳は、初めて出会った何かを見る目であり、ぼくの中で「守られないけれど自由な世界」での象徴的な眼差しとして深く記憶されて、ぼくの人生の道標となってくれています
それから30年以上が過ぎた今でも、毎日のように見たことのないものに出会います
そのときに、あの赤ん坊のような瞳でそれを見ているだろうか、と想像して嬉しくなったりします
その瞳を多くの大人が共有できるような社会をつくるために、「創造性の連鎖」とSOTOCHIKUの手法で空間をつくっていきたいと思います
まずはお気軽にお問合せください。
お会いしたら、じっくりと構想をお聞かせください。
私たちの目がキラリンと光ったら、グリッドフレームに火がついた証拠です。