WORKS

The Art of Tea TOKYO

南部鉄器・茶器・茶葉店

2023.8-9 東京都台東区松が谷3-2-11
空間プロデュース・デザイン内容:物販店舗空間デザイン/内装/外装/制作

〘能登半島地震で壊れたモノを未来へ活かすプロジェクト その2〙

【侘び人善法の茶】



茶道の起こった頃には、天下人秀吉から、茶釜一つしか持たぬ善法まで、とても広い範囲に亘った人たちがこれに参加をして、その名をとどめている。

茶道のコンセプトである「侘び」とは「名馬を藁屋に繋ぎたるが如し」という言葉に表されるように、高品格とありふれたものの対比に美を求めたもの、もっといえば、ありふれたものをバックグラウンドとして、高品格のものを置いた状況に美を求めたものといえないだろうか。

しかも、その心持ちにはある流れがあって、高品格からありふれたものへ、高きから低きへ、というベクトルが強く感じられ、単純な比較によって、高品格を更に際立たせようとするものではないように思われる。

だからこそ、茶釜一つしか持たぬ善法を侘び人と呼び、彼こそを理想とし、彼のものにつかない、争わない、清らかな精神こそを戦国に生きる者たちに、さわやかな風のように吹き込もうとしたのだろう。

全てのものは時間と共にカタチを失っていく。茶道とは、そんな自然の法則の中に身を任せ、カタチを取り払った後に残る人格をお互いに見つめ合い、認め合う場にその原点がある。

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能登半島地震で壊れたモノ(瓦と床板)を「茶道の美」の表現に活かす
瓦はあばれ祭のある宇出津で寄付していただいた
入口右の木扉は地震による倒壊が最も酷いといわれる珠洲市正院町の羽黒神社本殿から
能登の崩れ落ちた大屋根は龍の背中のようで今にも天に昇っていくような躍動感を予感させた
負のスパイラルをいかにして正のスパイラルに変換するか?能登の祭りのエネルギーに答えを探して
制作中・・・瓦による「いらかの波」
カウンター什器正面
崩れ落ちる瓦屋根と躍動の予感
崩れ落ちる瓦屋根と躍動の予感
躍動の予感
輪島市門前町の総持寺大祖堂正面の彫刻の躍動感をめざして
華やかなペンキのキセキ鉄板を割いて自由なカーブで描いた「あばれ波」
華やかなペンキのキセキ鉄板を割いて自由なカーブで描いた「あばれ波」
華やかなペンキのキセキ鉄板を割いて自由なカーブで描いた「あばれ波」
華やかなペンキのキセキ鉄板を割いて自由なカーブで描いた「あばれ波」
龍の昇天を想い描いて
大棚とカウンターの間から外を望んで
カウンターの裏側
2019年に台風被害を受けた千葉県鋸南町の物置小屋からの複数の梁材をカウンターの天板に
折れた梁材
梁材の切り欠きとコンクリート
南部鉄器とカウンター
南部鉄器とカウンター
能登町宇出津の木床を素材とした違い棚
千葉県鋸南町の梁材を立て束として
奥の金屏風は江戸後期の画家・森探玉斎の水墨画
珠洲市正院町の羽黒神社本殿の扉をサインとして

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