カフェ・エステサロン・美容室 バニラ
2014/05 熊本県八代市田中西町5-21-1
空間プロデュース・デザイン内容:建築デザイン・店舗デザイン・内装・外装 (建築設計・施工/山口建設)
更地に建築を建てる構想から始まり、
完成までに1年をかけた
エステサロン・美容室・カフェの複合施設です
コンセプト1:サロン=根 カフェ=芽
サロンに通う間に、女性の性格が変わっていく
美しくなるにつれて
外向的になり、はつらつとした生活に変わっていく
植物でいえば、サロンとは
見えないところで女性を支える「根」に当たるだろう
見えない地中でしっかりと根を張って、地上での成長を支える
いや、成長と呼ぶよりも前に、
はつらつとした生活を「生み出す」ところから
サロンの役割は始まっている
そして、カフェとは、地上に出てきて、
太陽を浴びてはつらつと育っていく「芽」に当たるだろう
このようなコンセプトから、
幅6mx長さ16mx高さ3mの空間の中に
高さ3m、長さ20mに及ぶ大きな弧を描いた曲面壁をつくり、
弧の内側(=地中)と外側(=地上)の二つの空間に分断した
そして、地中にエステサロン、地上にカフェ、美容室を配置した
コンセプト2:秩序の中の無秩序、その中の秩序
皮膚、髪、洋服、など人間の表面を覆うすべては、
秩序と無秩序が入子式に入れ替わる存在であり、
巨視的に見て、同時に微視的に見ることで美しさは成立している
本当の美しさとは、このように成立しているのではないか
コンセプト1から、
カフェや美容室側から見る大きな曲面壁は地表面を表している
地表面は、人間の皮膚・髪・洋服と同じように
秩序と無秩序が入子式に入れ替わるように存在している
そのような存在としての美しい壁をつくるために
秩序と無秩序が重なり合うような素材を集めて壁の中に収め、
最後に格子を重ねて壁を成立させた
(素材協力:太陽金網(ステンレスメッシュ)・ナカダイ(アルミ押出材))
これは、グリッドフレームの原点に発展的に回帰したものであり、
今後、さらにこのような美しさを追究する姿勢を強めていこうと考えている
まずはお気軽にお問合せください。
お会いしたら、じっくりと構想をお聞かせください。
私たちの目がキラリンと光ったら、グリッドフレームに火がついた証拠です。