フォトスタジオ+カフェ
2022.05-07 神奈川県鎌倉市笛田4-1-36 #102
空間プロデュース・デザイン内容:スタジオ+カフェ空間デザイン/内装/外装/制作
時間を記憶した壁に囲まれて、今という瞬間を切り取るシャッターが押される
ぼくらがやるべきことは、「過去の見えない時間の記憶をあぶりだすこと」と「未来へ向けて新しい価値を与えること」を同時に行うことだと自覚している
例えば、撮影のためにさまざまな使い方ができる動くトンネルは、外側に木目プリント鋼板というSOTOCHIKU素材が使用されている
これは埼玉県上里町の民家に50年以上前に建てられた離れの倉庫の外壁に貼られていたものだ
ぼくは本物じゃない素材が好きになれない
建てられた当時は、新建材と呼ばれていたはずの木目がプリントされた鋼板をぼくはそんな目で見たに違いない
けれど、50年の時を経て、木目のプリントの下から本物の錆が侵食し、木目模様と錆が合わさって、世界に一つしかない姿が現れた
唯一無二のSOTOCHIKU素材だ
ぼくはこれを写真スタジオの背景にしたいと思った
これを背景として撮られた写真は
本物じゃなかったものが時間の力によって本物になれることを未来へ示す力を持つだろうか
100人に一人でも気づいてくれたら幸せに思う
まずはお気軽にお問合せください。
お会いしたら、じっくりと構想をお聞かせください。
私たちの目がキラリンと光ったら、グリッドフレームに火がついた証拠です。