SALON DESIGN表紙製作&掲載、製作秘話を聞きました!
ご無沙汰しています!
アルファ企画さんから10年に1回出版されるSALON DESIGNというデザインブックに弊社で設計・施工したサロン4店舗掲載していただきました!
さらにさらに、なんと表紙のデザインを弊社スタッフの佐治君が担当いたしました!ぱちぱちぱち!
さっそく、作成過程や秘話をきいてみました!
高井(インタビュアー):最初の試作品と出来上がりが随分かわりましたね、個人的には最初の感じも好きなのですが、どうやって作ったんですか?
佐治:当初のデザインの方向性として持ち上がっていたのが、グラフィックで作りこむのではなく本物の素材を使って「サロン」らしさを表現する事でした。
そこで、サロンというイメージから、鏡、スチーム、煌びやか、クリーン、光などを連想し、ガラス、アクリルなどで制作を行いました。
本物の素材を使った見せ方を探り、サンプルを作りながら試行錯誤を繰り返し、最終形まで作る事ができました。
高井:アクリルの透明感と影の美しさを両立させるのがむずかしそうでしたよね。
改めて見直してみても素敵です。ちょっとだけもったいないですね。。。
佐治:ありがとうございます。自分としては色んな案を出せた方が面白いので、それはそれで良かったです。
高井:さて、最終形は真逆とも言えるぐらい鉄の素材感前面に出す形になりましたがどんな経緯だったんですか?
佐治:その後、何度か打ち合わせを繰り返す中で、アルファ企画さんが集めた掲載するサロンデザインの数々が、最初の表紙デザインの雰囲気とギャップがあったそうです。そこで、もう一つ違ったパターンとして、GFらしい鉄素材を使って提案をする運びになりました。
高井:なるほど、中身と表紙のイメージはそろっている方がいいですもんね。
こっちはどんなふうに作ったんですか?
佐治:鉄素材と言っても、鉄には様々な表情があります。光沢感や、黒っぽさ、サビなど見る角度によっても印象は変わってくる素材です。
その中で、人工的で意図的な表情よりも、時間をかけて色んな影響を受けながら、自然に仕上がった魅力的な鉄の表情を提案したいと思い、探しまわった結果、辿りついたのが弊社工場の床に敷いてある鉄板でした。すぐに工場の先輩にお願いをし、床の一部を切り取って貰いました。
高井:なるほど、鉄の表情が豊かに表現されていますね!これうちの工場の床だったんですね(笑)
佐治:そうなんです。工場の床はサロンデザイン表紙の重要なスパイスとなりました(笑)
高井:製作過程ではどこが大変でしたか?
佐治:立体物であり、素材らしさを出しつつ、本のタイトルとして指標性のあるものに仕上げなければならなかった点です。
高井:どういう風に工夫して実現したんですか?
佐治:本の表紙を見た人が、よく見てみるとデータ編集ではなく、本物の素材を使用していると気づいて欲しい思いもあり、まずタイトルの文字のフォントからデザインしました。さらに、立体的にボリューム感を出したかったので、切り文字は4mm厚で作り、そこから表面を削り出しキラキラさせて、背景とメリハリを出して読みやすく工夫しました。それが素材らしさを醸し出し、それを写真として伝えるためには、ライディングが最も重要で、何度もテストを行いながら制作を行いました。
高井:最後になりましたが、今回の表紙製作を通した感想をおねがいします!
佐治:制作を終えてみて、サロンの空間とは、自分と向き合う場でもあり、より綺麗な姿になりたいという前向きな意思、パワーに溢れている空間だと感じました。
今回、自分自身も得意とする透明素材で表紙制作をしましたが、結果的に鉄素材にも挑む事ができましたし、今後も更なる物を作りたいと思える有難いお仕事でした。
最後に、撮影に協力をして下さった、フォトグラファーの徳田さんには本当に感謝しております。
夜中までスタジオで悪戦苦闘し、経験豊富な徳田さんのアドバイスもあったお陰で、良い撮影ができました。この場を借りて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
高井:ありがとうございました!!
というわけで、本の表紙にまで手を出していたGFでした。
たまには違うフィールドでデザインについて考えてみるもの楽しいですね(^^)
今後もGFのものづくりに目が離せませんね!(なんかどっかで良く聞くフレーズでインタビュアーっぽさを悪足掻く笑)
haru